風水鑑定のご依頼を受けて、ご依頼主様のお宅に伺い、鑑定を始めさせていただくと、
その様子に大体の方はご興味を示されます。
それはたぶん、今までの「風水」というイメージから描くものとだいぶ違うからだと思います。
今までのイメージですと、家の中のお部屋を。。。色を。。。置物を。。。
と言ったイメージでしょうか。
そもそも風水とは何でしょう。
「気乗風則散、界水則止、古人聚之使不散、行使有止、故謂之風」
これは、古く風水を定義する言葉です。
かみ砕いて訳しますと
気は風に乗じて散り、水に界すれば即ち止まる、古人はこれを散じないように集めて
止める、それを風水と言う。
だいぶ略してありますが、ざっくりとそのような意味になります。
風水では、気の流れ(風)と、それが止まる場所(水)
そして気を止めた気を溜める場所の関係を重視するのです。
風水技術は最初、祖先のお墓の場所を決めるために用いられました。
(そこから陽宅(人の住む場所)の風水がうまれました)
それは、祖先の魂が一番良い状態でいられる様に、
祖先を大事にして敬うことで子孫が繁栄するという考えからです。
日本でも、お墓参りという習慣は祖先との繋がりを意識する大切な行いの
ひとつとなっていますね。
お墓にしても、人の住む場所にしても
風水とは、そもそも
その土地の良し悪しを視ることを大前提として古人たちが研究、実践し
進歩してきた技術なのです。
ですので、
家だけを視て、環境を視ない風水では正しい鑑定結果を導くことはできないでしょう。
伝統風水では、環境を先ず視て家との兼ね合いを計算します。
それから、その環境に対して家がどのような影響を受けているのか
その家がいつ建ち、どのような気の性質の家なのかを計算します。
それからやっと、室内の計算となるのです。
最終的には家の中に良い気を取り入れるように
悪い箇所は改善するように
操作する技法を使いますが
一番影響が大きいのは、やはり環境となりますので
そこを飛ばしてしまっては元も子もないということです。
正しい風水鑑定は先ず、環境から視ていきます。
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