おみくじ

明けましておめでとうございます

2023年グレゴリオ暦での新しいスタートとなりました。

干支暦(かんしれき)では2月3日の節分が切り替わりになり

2月4日が新年になります。

 

さて、皆さんは

初詣で、新年の運気を占う‘おみくじ‘を引いたりしますか?

その‘おみくじ‘ですが、どのような種類の占いになるか

ご存じでしょうか?

 

それでは、占いについて少しお話したいと思います。

 

昔、中国では国を大きくするために占いを採用していました。

それには基本となる五つの術の考え方があり、

それを「中国五術」と言います。

その五つは

命術(めいじゅつ)、卜術(ぼくじゅつ)、相術(そうじゅつ)、

医術(いじゅつ)、山術(さんじゅつ)となり、

それらには、それぞれ占える得意分野があります。

 

命術は生年月日から、その人の宿命を導き出し、その人に巡って来る運を割り出し占うもので、

四柱推命、中国の七政(星占い)、西洋の星占いなどがそれにあてはまります。

 

卜術は時間のエネルギーを可視化したもので、その時に出た結果(偶然を必然として)読み解くものです。

西洋ではタロットなどが有名で、日本の「おみくじ」もこれにあたります。

難しいところでは、諸葛孔明から陰陽道に伝わった六壬神課などがあります。

 

相術は手相、人相、など、その対象を視て事象と照らし合わせ鑑定するもので、

風水も相術となります。

 

医術は皆さんもご存じの通り、身体の状態を鑑みて健康な身体を手に入れるための術です。

陰陽五行や、気の概念を取り入れた東洋医学では、漢方、鍼灸、アーユルヴェーダなどが有名ですね。

 

山術は山岳信仰による、精神修行を意味していて、身体を鍛え、強靭な精神を養い

人格を上げ天命を全うするための術とされています。

広義では、現代のスポーツ、ウォーキング、ジョギングなども含まれるかもしれません。

 

医術や山術は、皆さんの想像する占いとは少しかけ離れているように思えますが、

そもそも占いとは国を大きくするために必要なものでした。

それが時代と共に個人の幸せのために使われるようになったもので、

その意味では、

幸せ、開運のためには五術、全てが人生において必要なものだということが言えるでしょう。

 

命術で自分を知り、巡って来る運を知る→卜術で巡って来る時間による難の対策を練る

相術で環境を整え難を回避する→医術で身体を整え→山術で強靭な身体と精神を養い

他人のために尽くす=霊格を上げる

 

それらが揃い、「開運」となるのです。