2023年の吉方位を掲載いたしましたが、あれ?と思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
それは、「恵方」イベントの方位と異なっているから。
そこで、ご説明させていただきますね。
「恵方」を説明するには、先ず‘陰陽道(おんみょうどう)‘について語らなければなりません。
そもそも、陰陽道と伝統風水を同じに思われている方が多く、
陰陽道とは、中国古来の風水技術が日本に伝わる際に、
その風水の一部だけが日本風にアレンジされて‘陰陽道‘として確立されて使われてきたものです。
古来風水と似たような言い回しがあったり、似たような表現があったりしますが、それはそういった流れからによるものですが
正確には‘陰陽道‘と‘伝統風水‘は別物です。
代表的なものでは
「鬼門」や「恵方」などは陰陽道の考え方で、
伝統風水ではそういった扱いはありません。
‘陰陽道‘での「恵方」の定義は
東北東(立春)南南東(立夏)西南西(立秋)北北西(立冬)といった
季節の変わり目の方位に神様(歳徳神)が宿るとして「恵方」とされています。
(陰陽道独自の割り出し方で年ごとに移動します)
余談ですが陰陽道による鬼門の定義も南西(坤)北東(艮)といった、
陰と陽を分ける季節を方位に例え、その方位を‘恐れるもの‘として「鬼門」とされています。
風水でも、立春、立夏、立秋、立冬や陰陽の変化などは重要視されますが、
陰陽道では、それを方位と同化させ、擬人化して物語のように伝えているのが面白いところです。
話を戻しますが、ざっくりとご説明いたしますと
伝統風水の吉神や凶神は、太陽系の惑星の状態が地球にどうやって影響しているのかを
計算して出されています。
ですので、
その年がどういった時間と空間になるのかが割り出されていて
人が、そちらの方位に移動することによってその方位の影響が得られると、
計算されているのが風水による吉方位ということになります。
いかがでしょうか、
陰陽道と伝統風水は似て非なるものということが
お分かりいただけたでしょうか。。。
ですので、
伝統風水で扱われる吉方位は恵方とは違うのです。
ともあれ、恵方は今やみんなが恵方巻を食べる方位として認識されていますね。
イベントはイベントとして楽しみたいので、
節分には恵方巻を美味しくいただきたいと思います。
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