家の両隣

今回は、「青龍昂首(せいりゅうこうしゅ)」と「白虎抬頭(びゃっこたいとう)」についてです。

 

風水では、山で生じた気が流れて来て溜まる場所、その気が散じないように留めておく

両側の守り、そして背後の守りとなるものの四つを揃えて吉とする

「四神相応」という考え方があり、それらを神獣に例え分かりやすく示しています。

例えば、背後を守る‘玄武‘前面は‘朱雀‘、建物の左側は‘青龍‘右側が‘白虎‘となります。

 

よく、北=玄武、南=朱雀、東=青龍、西=白虎という話がありますが、

それは方位や時間を計算するときの基本形ではありますが、それ自体を使うことは殆どありません。

それが広まっているのは、その計算の概念が日本に入ってきた時に間違った解釈をした人が

広めてしまったからです。

 

時間の概念を取り入れ計算する時、その基本形は、ある一定の法則により飛泊(規則的に動く)しています。

ですので、基本形が基本形のまま固定されていることは無く、分かりやすい例ですと

地球から見た太陽は常に位置を変えて動いているように、宇宙の惑星の動き、時間、その全てにおいても

変化しないものはなく、その変化に伴って受ける空間の気も違ってくるという事です。

 

建物の四獣を視る時は、建物を主として考えます。家がどのような土地に建てられるのかが重要です。

(巒頭風水で視ます)

そして、その建物が生まれた(建てられた)時に建物の性質が決まりますので

その建物が建てられた瞬間、どの方位を向いていて建てられているかも重要です。

(理気風水で視ます)

 

因みに、どんな方位に向いている建物でも

建物の坐(背)を玄武とし、建物の向(表)を朱雀、そしてその建物の左側が青龍、右側が白虎となります。

たとえ西向きの建物でも、建物の向(表)は朱雀とります。

 

さて、少しややこしいお話になりましたが、本編に戻しますね。

理想的な形は

玄武側(背)は主となる建物より少し大きめ、朱雀側(表)は開けていて美しいこと、青龍側(左)と白虎側(右)はほぼ

同等か、青龍の方が少し大きめが理想です。そして大切なのは、それらの差が著しくないことです。

 

イラストのようなその差が激しい場合は凶作用に当てられ以下のような事象があります。

青龍側(左)に著しく大きい建造物があり白虎側(右)に守りが無い場合は仕事の低迷、家の男性が亭主関白やDVになりやすいとされています。

白虎側(右)に著しく大きい建物があり青龍側(左)に守りが無い場合は家の男性の体調不良、弱体化、仕事の低迷、女性の散財、財が貯まりにくいなどがあるとされます。

また、建物から見て右側、白虎が左側の青龍より

極端に小さいことを「白虎開口」と言い

そういった並びにあると

事故や怪我を起こしやすいと言われています。