道路が向かって来る土地

今回は、「反弓煞(はんきゅうさつ)」「路冲煞(ろちゅうさつ)」についてです。

 

風水では、水の流れや空気(風)の流れを重視して

先人たちが身をもって体験した吉凶、計算された吉凶で

良い土地や、悪い土地というものを判断します

 

判断基準は、勿論それだけではありませんが

‘風水‘という語源にもなっている水と風は、住居を建てる際にはとても重要な要素となるのです。

 

 

水の流れといっても、実際の水の流れもあれば、

人や車などの往来を水の流れとして読むこともあります。

 

例えば道路。

先ずは図にあります、「反弓煞」を見てください。

実際の川の流れもそうですが、カーブを描いて流れて来るものは遠心力によって外側に広がって流れようとする

力が働きます。

そしてカーブの半径が小さいほど遠心力は大きく働き、スピードが速いほどその威力は大きくなります。

ここら辺は自動車教習所や学校でも散々習いますよね。

このような場所に住んでいますと

カーブの外側というのは常に事故の危険が付きまとう場所であり、実際の危険性に伴い、

人間の本能(無意識)において常に危険性を感じ取る場所であるため、それが無意識のストレスとなるのです。

 

そういった立地の事象として、身心の不調、家庭不和、破財、争いなど

様々な凶が懸念されます。

 

また、風水では直線的にやって来る風(気)を嫌います。

「路冲煞」のような直線の突き当たる場所では、車がこちらに向かって来るという煞気があります。

これが例えば川の鉄砲水が向かってくるとして、一番被害を受けるのは図にある矢印が当てっている家です。

この立地に建てられた家に住まう人は常に危険にさらされながら暮らすことになるのです。

 

反弓煞と同じように事故の危険性や精神的ストレスからくる凶作用が懸念されますので、

もう建ってしまっている家であれば対策が必要です。

 

見落としがちなのが、近年の住宅で駐車場部分が長細い家、こういった家もそこに車が

行き来して煞をうみだすため、路冲煞となり、対策は必要です。

 

対策としては

煞が向かって来る箇所にしっかりした門を設ける(鉄の門。この鉄にも意味があります)

塀を設ける、などの対策が必要です。